calc とは、Poorman's Mathematica とも呼ばれる Emacs/Mule の上で動作す る数式処理ソフトです。逆ポーランド式の電卓としての機能だけでなく、行列 計算や多項式の整理など、様々な機能を持っています。これを見たら Emacs が単なる Editor だとは言えなくなるに違いない。
neumann を利用しているなら、次のファイル
calc-init.elの内容を自分のホームの下の
.emacs
に追加して下さい。これだけで使えるよ
うになります (通常 ispell に割当てられている M-#
を奪い取っています。気に入らない人は四行目の
(global-set-key "\e#" 'calc-dispatch)
の部分を変更して下さい。また、自分のマシンの Mule に calc をインストールしたい場合はちょっと 変更)が必要です。
と思っていたのですが、最近のもの (calc-2.02f.tar.gz) では、既に対処されていました。ははは。
上記のように設定してあれば、M-# に続けて c で起動します。 詳しい使い方については、オンラインヘルプをご利用下さい。 Calc の中にいる場合は i で Info が起動します。 また、h を押すと、ヘルプ選択のメニューが出て、 ここから Info や Tutorial, Summary, 関数の説明等が選べます。 私は線形代数の問題を作ったりするのによく利用しています。 詳しい使い方は Info を見てね、というだけでは不親切なんで、 いくつかの例を書いてみました。 [Calc の使い方の例を見てみたい。] いずれも小さい例ですが、もっと本格的なのをやろうとするなら、 Maple や Mathematica を使えばいいと思うので。
なお、neumann には他にもいろいろ入っているみたいですので、利用してみて
はいかがでしょうか。数学科の
お知らせ
のページを御覧下さい。また、
渚先生によると、
Risa/Asir というのも結構軽いらしいのです。
最近これらを使うようになってしまったのですが、なかなか優れものです。
Free ですし、特にグレブナー基底の計算にはとても強いようです。
asir.el
とかいう Asir を Emacs から使う Emacs Lisp が次の場所にあります。
ここには eterm という Emacs Lisp で書かれた通信ソフトや Emacs Lisp 版のマインスイーパ(Windows に付いてるやつ)もあります。
似たようなもので、数論関係の計算に便利な Pari/gp というのも最近入れて使っています。 これも Emacs の中で使うように推奨されていますが、なかなか良いです。 というか、まだ使いこなしてないです。
Linux ではそのままではうまく make できないらしいのですが、私は 木田さんのページ からバイナリを頂いてきました。木田さんに感謝です。