サマースクール:千葉大パイロット講義

高校生のための現代数学基礎教程

**** 7月28、29、30、31&8月1日 ****

 現在、高校で学ぶ数学と"現代数学"との間には非常に大きな隔たりが あります。一言でいえば、高校で展開される数学は、止むを得ない事情から方法論的 にもさまざまな不備があり、内容的には18世紀の数学を中心に学んでいるに過ぎません。

 では、現代の数学とはどのようなものでしょうか。

 数学は19、20世紀に飛躍的な進展を遂げ、日常の世界からは想像できない大きな 知的宇宙を形成し現在も変貌しています。さらに、その先進的な理論は、諸科学の 方法論的基礎を提供し、日常の世界でも(データ通信の機密保持、情報データの ノイズ除去の理論等)不可欠なものとなっています。

 各大学の数学専攻コースでは、体系的な講義を編成して現代数学を学ぶようになって いますが、このように過去の常識的思考法から現代の先鋭的な体系に一気に進み、 それを短い期間に習得するのは容易ではありません。数学の学問的レベルはますます 向上し、一方高校生の一般的知的レベルは年々低下しつつあります。

 わたしたちは、数学ないし数理科学に対して興味を持つ高校生の諸君に、現代数学への 道筋を示し、その世界を実地に体験し、早い段階からその方法論に触れてもらう機会を 提供したいと考えました。この講義に参加するのに予備知識はほとんど必要と しませんが、数学の方法にしたがって考えることを受講生諸君に要求します。 意欲のある高校生の応募を待っています。

この講義の目標と概要:

 高校在校生に現代数学の手法の一端を紹介し、その思考方法(単なる知識ではなく)を 実地に学んでもらう事を目標とします。同時に数学の世界の面白さを発見してもらえる ように工夫しました。

 メインコースの講義では、正多面体を素材として群、位相、複素空間等の概念を 導入しつつ、現代数学につながる諸結果も紹介解説します。また、数学オリンピックの 話題、組み合わせ理論の紹介、数学一般についての質疑応答(東大・岡本講師)等の 時間を設けて参加者との対話も図ってゆきたいと考えています。

問い合わせ:千葉大学 理学部 数学・情報数理学科
Tel: 043-290-2727, Fax: 043-290-2733


「高校生のための現代数学基礎教程」要項

[1] 対象: 高校在校生 約20名

[2] 期間: 7月28(日)、29(月)、30(火)、31(水)、8月1日(木)

[3] 会場: 千葉大学けやき会館内

[4] 主催者:千葉大学(文部省認定の高校生対象パイロット講義の一環)

  本コース責任者:千葉大学理学部数学・情報数理学科  志賀 弘典
問い合わせおよび連絡先:
263 千葉市稲毛区弥生町1-33 千葉大学 理学部 数学・情報数理学科 Tel 043-290-2727, Fax 043-290-2733

[5] 申込方法:

    7月1日(必着)までに上記連絡先に
(1)氏名
(2)住所(電話番号を記載のこと)
(3)在学校及び学年
(4)志望の理由
    を付し、「現代数学基礎教程」受講希望と明記して、封書またはFaxで
    上記連絡先に申し込むこと。希望者多数の場合には、志望理由等を検討
    して受講者をしぼり、応募者に受講の可否を連絡します。

[6]予定講師:

志賀 弘典 (M1,..,M5, E1,..,E5 担当)
安藤 哲哉 (O 担当)
北詰 正顕 (C1,C2担当) 以上千葉大学理学部教官
+ゲスト:岡本 和夫 (G担当)=東大大学院数理科学研究科教官

[7]講義予定

(*1) 各回とも15:00より演習をおこないます
    (参加人数によっては、コンピュータを使用した演習も考えられます)。

(*2) 本講義は各回の演習の成績によって単位を認定し、千葉大学理学部数学・ 情報数理学科の「数理学展望」、普遍教育科目「数学展望」または「数学 の展開」単位となる。

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